絡んだイヤホン。 2018年10月 2018年10月18日 "いかに効率を求めて、いかに無駄な時間を減らすか"昨今の社会的な総意としてそんな言葉がどこからも聞こえてきます。無駄をなくして、意味のあるモノ・コトだけを残していくような。いや、こうやって書いてると何にも悪いことないようにも思うんですけど、自分でもね。 でも何だか少し寂しい気がして。昭和生まれとか、バブル世代とか、戦後とかこう大まかに比べられる時代を経験している人が羨ましい。僕はどこにも被ってなけりゃ、ゆとり世代もギリ外されて2000年代生まれの称号もいただけませんでした。 あの頃は〜だとかあ〜だこ〜だと言えることもなく、先程述べたキラーフレーズを放つことすら許されぬままこう、お話をするというのは不利ですな、私も「(あの頃、人によって違う)は〜」と話してみたいものです、この話は前もしたな。 話がそれましたがね、今、この時代に名を付けるのなら〜無駄排除時代〜。私が名付け親です。 技術の進歩とともにあらゆる計算が簡単にでき、データ統計もラクラク。そうするとね、見えてくるんですよ。「あれぇ、ここの部分ムダだなぁ」って感じに。こわこわ。 【 A I 】だとか【ロボットに奪われるであろう職業】とか正に、ですよね。費用対効果、よく聞きますわ。 最近、僕のお友達も人件費削減で何年もいたバイト先で出勤日数減らされて怒っておられました。今、私のバイト先にいます、お友達と働くのはお楽しいです。 そういえば私、さっきのお友達もそうなんですけどその他にも2人紹介で入れて今、バイト知り合いばっかり、みたいな。楽しいですよ。当たり前ですけど。でも紹介しすぎて私の出勤日数減らされました、自業自得。いや、これもまさか無駄排除時代の波なのか…。アホか。 最近、AirPodsなるものが流行ってて、ほんとに道行く人すごいしてる。それじゃなくてもワイヤレスのイヤホンに変える人がたくさんです。この前、ワイヤレスに移行したお友達が「絡まらないし、タッチノイズもなくて良いよ。」と言ってました。なるほど、タッチノイズ、確かにそうだ。ケーブルも絡まない。なるほどね。 でも僕はあの、絡まったイヤホンをほどいてる時間が好きなのかもしれない。何の意味もなさない、あの時間が。タッチノイズとかバリバリあるしね、がさがさよ、がさがさ。 あとバスとか地下鉄が混んでて、次に乗るために座ってる時間とかも。忙しなさそうにスマホいじってる人たちを見てる時間。どうせ次も混むのにね。わかってます。 でも無駄がなくなればなくなるほど息苦しくなってくような気がして。そんなに、無駄なことばっかりなのかね。データだけじゃ見えてこないものもあるのかもしれないのに。まあ、データはある一定の信頼度を誇る指標だから仕事とかにはどんどん使われるべきだとは思いますけど。いや、私はぶれるな信念が。 そんな無駄ばかり探さなくてもいいのにね、いつか、あなたも無駄だよって言われてしまう気がして。ではまた。無駄っていう言葉は余裕って変換したらある程度許される気もしますよね。そんなことないですかね?余裕がある人に見られるようにはしてますけど、どう見られてるのか。もしかしたらただアホっぽい人に見えてるかもしれないと思うと面白いですね。面白けりゃ良いや。 PR