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誰にも向けてないもはや。

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目で追う。

バス停、大分並んでいる。それも小雨が振り寒い。
バス停、並んでいる。列後方は気持ち程度の屋根からはとうにはみ出ている。
で、私はそれを見てる。

重めの車の音が聞こえると、皆一斉に右を向く。"いや、トラックか〜い"なんて顔で皆一斉に前に向き直す。
いよいよ列後方のある人が我慢を切らす。半年に一回しか更新されない時刻表を軽く眺めに行く。戻る。
もうそこにあったはずの居場所は無い。左隣(だった)人と右隣(だった)人が隣り合わせに並んでいる。また屋根から遠ざかる。

 場所は地下鉄、東西線から南北線への乗り継ぎのための20mトラック。ドアの開く音がヨーイドンの合図。皆一斉に、いざ某が乗り継ぎ一番乗り…!とばかりに走り出す。エスカレーターを駆け上がる。時には軽く手も出る。ぶつかったって気にしない。だって私は急いでいるから。

 人は何で移動手段の争いになるとああも醜くなるのでしょか。速さを競う姿は陸上選手そのもの。年の差・性別関係ナシ。階級無制限の毎日2本勝負(行きと帰り)
 
 そんなに急いで何があるのか。そんなに必死になるならもうちょい余裕持てばいいのにね。

 自分は違うって思ってるでしょう。でもこの世の中、「自分は違うけど」が集まっているのだから違うこたないんだな。一人一人が大衆の中の一人。

 そして私もそう。余裕持って家出るなんてなかなか無い。でも私はあの車の音で一斉に右を向き、20m階級無制限レースを駆けるようなアホみたいな人間にはなりたくない。

 じゃあどうするか。バスは次のを待ち、地下鉄も待つ。たかが数分なんだ。
でも家を出た時点で余裕なんてない。なので遅刻します。僕の負けです。ありがとうございました。




地下鉄といえばこの前酔ったサラリーマンに思いっっっきり足を踏まれました。あっちは革靴。滅茶痛い。でも謝んないの、酔ってるから。でも、そうだよね、素直に謝るってなかなか難しい。間違って靴踏んでも見ないようにして気づかないふりしちゃうよね。許せる気持ちが大事。いや思い返したら奴とは踏んだ直後にバッチリ目合ってたなぁ。もう怒った。絶対許さんからな。地球の果てまで追ってQ。
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